「厚木の実家、どうするか決めないまま、もう何年も経ってしまった」——そんな状態のままになっていませんか。
厚木市に実家がある方の中には、ご家族が亡くなったあと、遺品の整理も、家の今後も、何から手をつければいいか分からずにいる方が少なくありません。
実際、相続を控えた方を対象にした調査では、半数以上の方が「実家をどうするか、まだ考えていない」と答えており、これは決して珍しい状態ではありません。
このページでは、厚木市で実家を相続した方に向けて、次の内容を順を追って紹介します。
- まず取りかかるべき遺品整理の進め方
- 空き家のまま置いておいた場合に起こること
- 売却を考えるときに知っておきたい税金の話
- 家族間で意見がまとまらないときの考え方
すべてを一度に決める必要はありません。今、気になっているところから読んでいただければと思います。
厚木市が「戸数・率ともに」注意したいエリアである理由
厚木市は、総務省が実施した令和5年住宅・土地統計調査で、空き家率12.45%という数値が出ています。全国平均(13.8%)をわずかに下回るものの、ほぼ肩を並べる水準です。世田谷区や相模原市など「率は低いが戸数は多い」エリアとは異なり、厚木市は率・戸数のどちらで見ても、空き家問題が現実味を帯びているまちだといえます。
実数としても、厚木市の空き家は14,720戸にのぼります。厚木市は県央エリア最大の商業拠点であり、本厚木駅は神奈川県内で東京都外にある小田急駅の中でもっとも乗降客数が多い駅です。中心市街地としての活気の一方で、その周辺に広がる戦後からの住宅地では、当時家を建てた世代の高齢化が進み、相続の場面を迎える家庭が着実に増えているのが実情です。
まず直面する「遺品整理」をどう進めるか
実家の今後を考える前に、多くの方がまず向き合うことになるのが遺品整理です。何から手をつければいいか分からない、という声をよく聞きますが、大まかな順番を知っておくだけで、気持ちの負担はかなり軽くなります。
- 貴重品・重要書類(通帳、印鑑、権利書、保険証券など)を先に探し出す
- 形見として残したいものを、家族で確認しながら仕分ける
- 残りの家財を、リサイクル・買取・処分に分けていく
- 最後に清掃を行い、家の状態を整える
厚木市は商業拠点としての顔を持つ一方、郊外には昔ながらの戸建て住宅地も多く、荷物量が想定より多くなりがちです。量が多く自分たちだけで進めるのが難しい場合は、遺品整理の専門業者に依頼する方法もあります。無料の見積もりを行っている業者も多いので、まずは相談してみるのも一つの方法です。
特に重要“とりあえず賃貸”の前に知ってほしい、3,000万円控除の落とし穴
家の中を片付けたあと、「売る」「貸す」「そのまま置いておく」のどれを選ぶか、迷う方は多いと思います。ここで一つ、知っておいていただきたい制度があります。
相続した空き家を売却する場合、条件を満たせば「相続空き家の3,000万円特別控除」という制度を使うことができます。これは、売却で得た利益から最大3,000万円を差し引ける制度で、条件に当てはまれば、売却にかかる税金がほぼゼロになるケースもあります。
- 建物が昭和56年5月31日以前に建てられていること(旧耐震基準)
- 亡くなった方が一人で住んでいたこと
- 相続が発生してから3年目の年末までに売却すること
- 一定の耐震基準を満たすか、更地にして売却すること
「とりあえず賃貸に出してから考えよう」と一度貸してしまうと、この特別控除が使えなくなります。将来的に売却も選択肢に入れているのであれば、賃貸に出す前に、一度この制度が使えるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
厚木市、特に本厚木駅周辺は賃貸需要が見込みやすいエリアですが、一度貸してしまうと控除が使えなくなるという点は変わりません。まずは売却という選択肢を軸に、制度が使えるかどうかを確認しておくと判断がしやすくなります。
老朽化した空き家、解体費用は実際いくらかかるのか
厚木市内の一般的な木造戸建て(延床30〜40坪程度)を解体する場合の費用は、建物の大きさや構造によって差はありますが、一般的に150万円から250万円程度が目安とされています。
本厚木駅周辺の中心市街地から離れるほど、昔ながらの広い区画の住宅が残っているケースもあり、その場合は解体費用が上振れすることもあります。この金額が用意できないことを理由に、解体を諦めて空き家のまま放置してしまうケースも多く見られます。
ただし、必ずしも解体してから売る必要はありません。建物が残ったままの状態で売却する方法もあり、どちらが有利かは土地の状況や建物の状態によって変わります。判断に迷う場合は、まず解体しない状態で査定を受けてみて、更地にした場合との差額を比較してから決めるという進め方もあります。
親・兄弟が話し合いに応じてくれないときどうするか
実家の今後がなかなか決まらない理由として、家族間で話し合いができていない、または意見がまとまらないというケースは非常に多く見られます。ある調査では、空き家をそのまま放置している理由として「親族間でどうするか決めていない」という回答が、解体費用が用意できないという理由と並んで最も多く挙げられていました。
厚木市のように、子世代が都心部など離れた場所に住んでいるケースでは、実家を継いだ後にどう管理するかという現実的な話し合いが、より重要になります。相続人が複数いる場合、実家を共有名義のまま相続すると、後々「売りたい人」と「残しておきたい人」の意見が分かれ、身動きが取れなくなることがあります。
- 「売る・売らない」を最初から決めようとせず、まずは実家の状態や価値を客観的に把握することから始める
- 一人が家を継ぎ、代わりに他の相続人へお金を支払う「代償分割」という方法があることを共有する
- 話し合いが難しい場合は、無理に自分たちだけで解決しようとせず、専門家に相談する
無料の査定を受けて、まず実家の価値を”見える化”することが、話し合いの最初の一歩になることも多いです。
空き家を放置すると、具体的に何をされるのか
「空き家を放置すると罰則があるらしいが、具体的に何をされるのか分からない」という不安の声もよく聞かれます。ここで、実際に何が起こり得るのかを整理しておきます。
適切に管理されていない空き家は、自治体から「特定空家等」に指定されることがあります。指定されると、まず改善の指導や勧告が行われ、それでも状況が改善されない場合、固定資産税の軽減措置が外れ、税額が最大で6倍程度になることがあります。さらに状況が深刻な場合は、行政による強制的な解体(行政代執行)が行われ、その費用を所有者が請求されるケースもあります。
厚木市は空き家率が全国平均に近い水準にあり、市としても空き家対策に力を入れている傾向があります。こうした事態は、多くの場合いきなり起こるわけではなく、段階を踏んで進みます。早い段階で「空き家をどうするか」を検討し始めることが、こうしたリスクを避ける一番確実な方法です。
ここまで、エリア全体に共通する話をお伝えしてきました。ここからは、厚木市ならではの土地の事情について、あわせて触れておきたいと思います。
本厚木駅周辺は「県央最大の拠点」という土地の事情を意識したい
本厚木駅は、神奈川県内で東京都外にある小田急駅の中でもっとも乗降客数が多く、県央エリア全体の商業・生活の中心地です。駅前は再開発が進む一方、そこから少し離れた住宅地には戦後の中心市街地拡大期に建てられた住宅が数多く残っており、これらの世代交代・相続が課題になりつつあります。
愛甲石田駅周辺
愛甲石田駅は厚木市と伊勢原市にまたがる駅で、本厚木駅ほどの商業集積はないものの、落ち着いた住宅地が広がるエリアです。郊外の戸建て住宅地として、実家の相続・売却の相談が徐々に増えている地域のひとつです。
実家の価値を知ることから、始めてみませんか
ここまで、遺品整理の進め方から、税金、解体費用、家族間の話し合い、放置のリスクまでお伝えしてきました。すべてを一度に決める必要はありませんが、まず「今の実家がどのくらいの価値になるのか」を知ることは、どの選択をするにしても役立つ情報になります。
無料の売却査定を利用すれば、費用をかけずに今の実家の価値を確認できます。査定を受けたからといって、必ず売却しなければならないわけではありません。まずは現状を知ることから始めてみませんか。
家財が残ったままでも、査定・相談はできます
「まだ家の中の片付けが終わっていないから」と、実家の相談自体を後回しにしてしまう方もいますが、家財が残ったままの状態でも、査定や売却の相談は可能です。
片付けと並行して進めたい方向けに、不用品回収の専門業者に相談する方法もあります。残置物の量や種類によって対応が異なるため、気になる方は一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ
- 厚木市は空き家率12.45%と全国平均に近く、率・戸数どちらの面でも課題が現実味を帯びる
- 実数では14,720戸。県央最大の商業拠点である本厚木駅周辺も対象に含まれる
- 賃貸に出す前に、3,000万円特別控除が使えるか確認しておく
- 解体費用は150〜250万円が目安。広い区画の住宅は費用が上振れすることも
- 家族間の話し合いが進まない場合は、まず実家の価値を客観的に把握することから
まずは無料の査定から、実家の今の価値を確認してみてはいかがでしょうか。
